最近の薬学部事情

  • 2013.04.30 Tuesday
  • 17:05
私が大学を受験したのはまだ昭和の時代でしたが、その当時は”医薬分業”という言葉も一般的ではなく、薬は当然のように病院で貰う時代でした。ですので、薬学部と言っても薬剤師になるのは病院で働く人くらいで、ほとんどの卒業生は製薬メーカーで営業・品位質管理・研究・開発などの職種で働くか、大学院に進学して企業や研究機関で研究職に就いたり、大学で教員を目指したりしていました。
その頃は薬科大学も薬学生も薬剤師教育と薬剤師免許をかなり軽視していました。薬剤師国家試験も4回生の卒業前にちゃちゃっと過去問を勉強すればOKという感じで、4回生になるまでの定期試験の方が難易度も高くプレッシャーも大変で、少なくとも薬剤師国家試験が薬学部4年間の集大成とは誰も考えていませんでした。

一方、現在の薬学部の薬剤師教育は「薬剤師業務偏重主義」とも受け取れる薬局・病院での薬剤師業務に役立つカリキュラムが盛りだくさんで、新人薬剤師でも即戦力として役に立つ可能性が高まってきました。もちろん、4年制→6年制になった事で勉強・実習内容も増えているので、知識量・経験値が上がります。
と言いたい所ですが、必ずしもそうなっていいないのが現状です。
特に”ゆとり世代”と”薬学部乱立”の重なりがあるので、現状を正確に分析するのは容易ではありません。しかしながら、少なくとも「薬学部の敷居」は低くなったというよりは敷居自体がなくなり、代わりにスロープでも増設したかのような状況になっている事からの当然の帰結として「低基礎学力薬学生」が大学生として成立する事になってしまいました。

つづく

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